家二郎に挑戦してみた
○きょうの目次
1. ラーメン二郎と学生時代の思い出
2. 二郎行ってみた
3. 家二郎作ってみた
1. ラーメン二郎と学生時代の思い出
「ラーメン二郎」をご存知でしょうか?
関東を中心に展開している豚骨醤油のラーメン屋さんです。
小盛りですら他店の大盛りに匹敵すると言われる麺の量。
さらにその麺がかくれるほど高く盛りつけられた野菜とチャーシュー。
ニンニクと豚のパンチがきいた濃厚なスープ。
食べごたえのあるゴワゴワした太い平打ち麺。
見た目のインパクトもさることながら
「コール」と呼ばれる呪文のような独特の注文方法や店舗ごとのローカルルールなど、
初心者には少々ハードルの高いイメージがあります。僕自身気になりつつも二の足をふんでいました。
興味をもったのはさかのぼること高校時代、期末テストの早帰りだったかに同級生のアダチくんは言いました。
「二郎"キメに"行かん?」
未経験だったゆえ行きつけの二郎の作法を教えてもらいました。
・早く食べろ
・しゃべるな
・席立つな(空いていると勘違いされるため)
・あの店は二郎の中でも玄人向け(!?)
・「コール」は事前にネットで調べろ
・ニンニクが強いから食べたあと人に会うな
・キメるとハイになる(!?)
おおよそ我々の知るラーメン屋とちがうルールに戦々恐々です。
その時はココロの準備ができず、残念ながら行けませんでした。
「1番小さい盛りでもよその特盛りぐらいだから、まずはここから挑戦だね。
あるいはコジマならその上を……その上を"越えられる"かもしんねえ……」
高校生らしからぬ落ちつきとニヒルさをもち、いつも飄々としていたアダチくん。
がしかし、二郎を語る彼の眼光は、どこか畏怖やすごみを感じさせるものだったと今でも強く印象に残っています。
また、大学に通っていたころ、ゼミ生のヨシダくんは
沖縄合宿でおいしいラフテーを食べながら「二郎が恋しい」と言うぐらいのジロリアンでした。
どうやら僕らの大学にほど近い神田店は、二郎の中でも人気店らしく
学内にはたくさんの自称二郎ジャンキーがいました。
沖縄料理を凌駕する二郎とはどれほどのものか?気になったので純粋なギモンをぶつけてみます。
「二郎っておいしいんですか?」
すると彼はハッと鼻で一笑にふして
「お前はまだ"そちら側"か……おいしいかどうはささいな問題だ。
ささったならば、いずれまた体が強烈に求めるようになるさ。」
なぜみんな二郎を語る時はバトル漫画みたいな表現になるのでしょうか?
あと、おいしいかどうかは重要だと思います。むしろ前提だと思います。
「まぁ、健康でいたいならやめた方がいいよ」とヨシダくん。
発言が完全に「非喫煙者にタバコを語る喫煙者」なんですよねぇ。
そして先日、意を決して二郎未経験の店主かやぬま御一行で攻めこんできました。
大通りから遠目でもわかる黒と黄色でいろどられた看板は、ハチを連想させる威圧感があります。
踏切や工事現場の色とおんなじです。
人間工学にもとづいた圧に耐え入店すると
エヴァの碇ゲンドウよろしくジッと手を組んだお客さんが、カウンターで出むかえてくれます。
もちろん1番小さいサイズを注文したのですが、あのビジュアルを生で見られて嬉しかったですね。
横からのシルエットが半球ではなくひし形なんですよ。ひし形。
まさに第5使徒ラミエル。気分は『ヤシマ作戦』です。
豚のうまみ、野菜の甘味、たっぷりのニンニク、あぶらのコッテリ感、しょうゆをまとめ上げたパンチのある味わい。
食べるとハイになると言う意味がわかりました。
素材のパルクール。味の暴力革命。パラダイス銀河。ラーメンは格闘技、いのちを燃やせ。
わけわらないと思いますが、百聞は一見にしかずなのでこればかりはしょうがないですね。
3. 家二郎作ってみた
で初二郎から数日
なぜか体が求めているんですよ二郎を。
あの塩味、ニンニク、脂、豚を求めているんですよ。
がしかし、またあの殺伐とした空間へ行く勇気はありません。
こうなったら作ってみせましょう家二郎。
まずは豚骨醤油ラーメンを用意。
ニンニクのきいたちょうどよさそうなのがありました。
キャベツは高かったのでカット野菜で代用。ピーマンとニンジンいりだけど家二郎だからセーフ。
家にあったニンニクを追加。
さらに豚の味とアブラを強くするためラード、粘度のある液体と香味野菜の甘さを再現するためにコーンポタージュ。チャーシューは隣町の肉屋で調達(食べてみたかった)
\完成/
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