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新宿伊勢丹抽出レシピその②~ホットコーヒー編~

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『女神アフロディーテ。デザインは海と泡がベース?』 前回 は抽出の留意点と濃厚アイスオレ・アイスコーヒーのレシピについてお話ししました。 ので今日は喫茶のホットコーヒーです。前回、抽出のお約束などを書いたので今日は短くまとめられると思います。 当初カップのサイズが8分目150mlと想定の上レシピを作成したのですが、実際は約125mlだったのでもう少し濃く満足度の高い液体に変更。 ~注ぎ切りレシピ(湯を最後まで落とす)~ 浅煎り、中煎り 14g, 深煎り 17g メッシュ/ナイスカットミル4番 湯温90℃ 25ml(むらし、注ぎ始めから40秒間) 45 → 70 50 → 120 50 → 170 出来上がり約140、味見分含む。 ※もっと沢山飲みたい方は3、4投目の湯量を増やしてあげるといいですね。もしくは全体の抽湯量を上げてもよいでしょう。 ※深煎りは安定しますが、浅・中煎りはものによって重たく感じるレシピかもしれません。そのような場合はもう少し手早く抽出してください。 毎度の如く2つ同時に淹れることを前提に作成したレシピです。 2〜4投目はそれぞれ同じ時間をかけて抽出すると濃度が安定します。 例えば12秒としますと…。 12秒かけて2投目を注ぎ12秒間液体を落とす。この落としている間の待ち時間12秒でもう一つのコーヒーを淹れます。 同じように3投目も12秒注いで12秒待つ、4投目も(以下略) 同じ操作をしたわけですから完成した液体はどちらもほぼ同じ濃度になります。 焙煎度合いに応じて濃度差をつけたいのであればコーヒーの粉の重量を変えるだけで大丈夫です。 もちろん2種同時淹れでなくてもこのレシピでおいしく抽出できます。 一般的にハンドドリップは湯を注ぎ足していくため、徐々にドリッパー内の湯量が増えます。 加えて2投目が12秒間で45mlであるのに対し3、4投目は同じ時間で50mlの湯を追加するので、 ドリッパー内の湯量が増加するのはそれはもう確定的に明らかなわけです。 結果、完成した液体はバランスのとれた味わいとなります。 豆の精製や焙煎度合などによりベストと言える方法は多少異なるのですが、今回ご紹介したレシピは幅広く万能に使えます。 以上、抽湯にかかった時間と大体同じぐらいの時間

新宿伊勢丹抽出レシピその①~濃厚アイスオレ編~

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『自分の趣味の業界内で流行していることは、世間一般で有名だと思いがち』 先月末、無事に新宿伊勢丹「イセパン」を終えることができました。ご来場の皆様本当にありがとうございます。 新宿は定期区間内なこともあり学生時代から馴染み深い所でしたが、まさか自分がコーヒー屋としてこの街に関わるとは思ってもみませんでした。 都庁をはじめ高層ビルだらけの西口 闇市の名残り漂うゴールデン街・思い出横丁 四季折々の風景を見せる新宿御苑 サブカルチャーの発信地ミニシアター ブレードランナーじみたネオンに酔いそうになる歌舞伎町 そして今回の舞台である堅牢なアール・デコ建築の新宿伊勢丹 眠らない街・新宿の早朝は誰よりも不景気で、夜はどこよりも陽気。   アソビニキテネ! 誰でも何でも受け入れてくれる懐の広さをもつ、そんな新宿が僕は大好きです。 さて、今日は新宿伊勢丹仕様のレシピでしたね。長くなるかもしれないので以下目次。今回は会場でも好評だった濃厚アイスオレとアイスコーヒーのレシピです。その他の喫茶レシピはまた次回の記事で。 〈きょうのめにゅ〜〉 ①普段行っている抽出の留意点 小島ver  温度、注ぎ方など簡単に。 ②伊勢丹のコーヒー濃度  今回は試飲、喫茶、テイクアウトの3種類を出したのですが、微妙に濃さが違うのです。 ③コーヒー屋さんの濃厚アイスオレとアイスコーヒーのレシピ  何パターンも作ったのでお好きなものを。器具さえあれば誰でもできます。大勢いる場で振る舞えば人気者になれます、たぶん。 ①普段の抽出について簡単に 湯温は約90℃です。普段、やかんや電気ケトルから直接抽出する人は、沸騰した後に蓋を開けて3〜4分待つとよいでしょう(もちろん室温、湯量によって変わりますが…)。豆の焙煎度合によって温度の耐久力は差がありますが90℃ならばオールマイティーに使えます。 注ぎ方は下の画像のようにお湯をねじらずまっすぐ下へ落とします。  よくコーヒーの本で何回かに分けてお湯を注ぐ際、「最初細め後半太め、特に大容量を抽出するときは手早く注ぐこと」と書かれています。確かにその通りなのですが、自分の場合はよく注いでいる“途中で”湯の太さをコントロールします。 例えば、2投目やや細め→細め、3投目太め→やや太めなどなど。ドリッパー内の湯