投稿

9月, 2019の投稿を表示しています

SCAJ生産国セミナー~グアテマラ編~

イメージ
『SCAJで受講したグアテマラのセミナーを簡単にまとめます』 の前に全然関係ないのですが、グループLINEで誕生日を祝うのは許されざる行為だと小島思うのです。 数人程度の内輪グループならまだしも多人数の場合はどうでしょうか 鳴り止まない通知、なんらかの強制力を感じさせるお祝いメッセージ。 個別でやり取りしたほうが祝われた側も嬉しいと思うのですよ。 特に「さあ!君もお祝いしたまえ!」と言わんばかりに飛び交うメッセージ群は、女性の手料理を「美味しい?」と問われた時並みの強制力です。 ※無論、名状しがたい味の時に限る。私個人の経験談かどうかはご想像にお任せします 考えてもみてくだい月2ペースでグループメンバー全員分祝うつもりなのでしょうか? 確かに簡単なメッセージならすぐに送れるでしょう。 ただ自由な環境であるネットですら発言を縛られることで、僕のレーゾンデートルの透明度は失われていくわけです。 たとえ面倒な人間だと思われても僕は、心の中で祝いながら沈黙を押し通しこの悪習を断ち切ろうと思います。 以上、言論の自由に関する小噺でした。はたから見れば風車に戦いを挑むドン・キホーテでしょうけどね。 ----------閑話休題 〇Guatemalan Coffeesコーヒー精製の実験に取り組む新世代の生産者たち SCAJのHPから抜粋↓↓↓ グアテマラにおける新世代のコーヒー生産者は、市場動向の最先端を走り続ける国として、国際市場での位置付けを継続することに強くコミットし、優れた品質の魅惑的なカッププロファイルを追求するため、従来のコーヒー精製技術を超えた新しい手法を試みています。 http://www.guatemalancoffees.com/ グアテマラのコーヒー協会アナカフェ(ANACAFE)による講演です。 まずは生産国セミナー定番の栽培地域の数、天候の多様性、標高の高さなど「グアテマラはどんな国か?」 ↓↓↓ ・12万5000の農家のうち12万1000以上(約96.81%)が小規模農家。生産量の44%を彼らが担っていて無視できない存在である ・2011年以降サビ病により一時生産量が減少。新しい苗を植えることで回復したものの価格は下がり農家の収入は落ち込んでいる(=コーヒークライシス、コーヒー危機)

コーヒーの粉1gで濃度はどれだけ変化するか

イメージ
11〜13日はスペシャルティコーヒーの大規模イベント「scaj」でした。 前日、新しくできた自分の名刺にはしゃいで父と交換ごっこに興じ 当日もトイザらスに放たれた子どものごとくちょこまかしておりました。 生産国セミナーなどの話はまた次回書くので今日はちょっと箸休め。 『コーヒーの粉1gで濃度はどれだけ変化するか』 まず結論から言ってしまえば ドリッパーHARIO V60、粉/中細挽き、湯温90℃、抽出方法(湯を注ぎ足すタイミング、量、抽出時間)が同じ時   粉1gで濃度は約0.1%(TDS)   抽出量10ccで濃度は約0.1%(TDS)変化します 全部1なのでわかりやすいですね。これを小島システムと名付けます(絶対流行らない!) 例えば 25g 320cc抽出 抽出時間2分40秒 濃度1.50%(TDS) といったレシピがあるとします。これに1g増やすと濃度は約1.60%減らせば約1.40%になります 以上、今日の実用的な知識でした。特に2種同時淹れで濃度差をなくすor出したい時に重宝する考え方です。 後はこのセオリーを踏まえた最近の濃度に関する考察など 少しマニアックすぎかつまとまりのないお話となります。 そもそも事の発端は生豆2.5kgを焙煎した時のことです。 焼き上がりは重量が8割位まで減少するため約2.0kgになるはず。 しかし、結果は深煎りが2.0kgを下回り中煎りは上回りました…その差は約100gとやや多め。 ※今回は焼き豆をハンドピックしたのち計測している。またサンプルが1つだけであることから正しいデータとは言いがたい。 一応今回はこの仮データを元に焙煎豆25gを量ると考えましょう。 すると同じ重量を計測したはずが、深煎りは粉を約1.0g余分に増やさねば中煎りと同量になりません。 冒頭で触れたようにたった1gの増減でも濃度に及ぼす影響は大きいです。 加えて焙煎度合が深くなるほど豆は柔らかく(=成分が抽出されやすく)、大きく膨らんだ形状(=挽いた時に粉の層が厚くなる=成分がより濃く抽出される)と考えれば、中煎り1gを増やした時以上の影響が濃度に現れると言えるでしょう。僕の経験で言えば0.12%以上は濃くなると思います。 せっかくなのでコスタリカ ピエ・サン農園 ホワイトハニー ナショナルウィ