Re:ゼロから始めるエアロプレス生活

先日お店の皆さんに誕生日を祝ってもらいました。嬉しさと驚きが入りまじり相当挙動不審な動きをしていたことでしょう、お恥ずかしい…。
当日は友人たちが上野アメ横のガード下や渋谷のんべい横丁に連れ出してくれました。男は酒さえ与えておけば何の問題もないわけです。
その他ボウル一杯のあんみつを食べたり、大量のコーンスープを作ったり、映画耐久レースに挑戦したりと
異教徒の奇祭じみた生誕祭でした。


『今日はエアロプレスに挑戦』
アウトドアにのめり込む人って最終的に二つの系統に分化する気がします。
 道具を減らす組(バイクキャンパーなど)
 道具を増やす組(キャンピングカーなど)
新宿伊勢丹に持ち込んだ私物を見れば僕がどちらか一目瞭然ですね(一応全部ツカッタンデスヨ)
さて、今日はそんなアウトドアメーカーが開発したコーヒー器具“エアロプレス”のお話。
2005年の発売以来「手軽においしいコーヒーが楽しめる!」と瞬く間に世界へ広がり、現在では世界大会が開催されるほどです。
7月よりカフェテナンゴでは喫茶メニューをペーパードリップ、エアロプレスの2種類から選べるようになったため、今一度エアロプレスがどのような器具なのか考えてみたいと思った次第です。

‥‥‥今一度と言ったものの実は私、エアロプレス使ったことないんですよね。
器具高い、消耗パーツ高い、ペーパー高い、売ってる場所少ないの四重苦ですし(ので、ぜひ皆さんはお店で飲んでみてくださいね)。

そんなバリバリの初心者ですが物は試し
まずは一回挑戦してみましょう。

<用意するもの>

プランジャー(内筒)、チャンバー(外筒)、チャンバーキャップ、プランジャーゴムパッキン、マドラー(竹べらや箸でも可)、ペーパーフィルター、豆、マグカップ(丈夫ならなんでも可)、グラス(粉を捨てる用などに)
※画像は正規品でないものも含まれています。実際に販売されているエアロプレスは抽出に必要な道具が一揃い入っています。

<インバートで抽出する>
フィルターからコーヒーが漏れないようにインバート式(逆さにセットし最後にひっくり返してプレス)でやります。

ゴムを取り付けたプランジャーをチャンバーにはめ込む。チャンバー内に粉を入れお湯を注ぐ。
一杯分のお湯を注いだら竹べらやマドラーで撹拌

キャップにペーパーフィルターをセット。
キャップをチャンバーに取り付け60秒ほど蒸らす。ペーパードリップと同じですね。
マグカップを乗せてエアロプレスをひっくり返す。マグカップを抑えないとコーヒーがこぼれます。
ゆっくり数十秒かけてプランジャーを押し込む。プシューと音が鳴って最後までお湯を出し切ったら完成。
ハンドドリップが主に重力で成分を引き出すのに対し、エアロプレスは圧力を使います。

<結果>
悪くはないがハンドドリップに比べるとフレーバーが弱い。
寿司屋がケーキを握り始めた感じです(わけわからん)

うーん、初めてならこんなものでしょうか。ただ、大会がある以上おいしい抽出は可能なはずです。
一見ただ湯を注いでプランジャーを押し込むシンプルな作業ですが、
湯温、メッシュ、湯量、蒸らし時間(ここら辺はハンドドリップと一緒ですね)
撹拌回数、撹拌方法、プランジャーを押し込むのにかける時間、インバート式にするか否か
などなどカスタマイズできる要素が多いですね。

実際、ネットなどでレシピを調べてみると新興の道具だからでしょうか
ハンドドリップ以上にレシピの幅が広いです。

しかしながら「人間の行動は意識的であれ無意識的であれ合理的な結果に収束する」
というのが私の持論なので次回は
世に出回っているレシピをかき集めて平均値を出そうと思います。
後は、改めて「エアロプレスが何を目的に作られた道具か」「他の器具との差」「大会での評価基準」などを考察し、少しずつ理想のエアロプレスレシピに近づけたいと思います。

p.s.
今回しょっぱい結果となりましたがこれは6月の挑戦です。7月現在、スタッフ一同エアロプレスレシピをマスターしています。気になる方は是非ご注文下さい。

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