ドリップポット保温力最強選手権

『乾燥で眼球が痛い。ブルーライトの方が優しく思える今日この頃』

今日はドリップポットの保温力について。

以前、ニコニコ生放送やフェイスブックライブセミナーで「抽出温度とおいしいコーヒーの関係性」を特集していたのですが覚えておいででしょうか。結論として90℃前後がモアベター(死語?)でした。
しかしながら、皆様のご家庭で使用しているドリップポットや粉の粗さ、抽出スピードによって実験結果のイメージするものと差異が見られるかもしれません。
そこで今回、お店で使用している「タカヒロ」と他のポットの保温力を比べてみます。

では全選手入場!!!(グラップラー刃牙21巻風に)
ポットに自分が映りこまない角度を探す

手前から
満水容量900ml、魔法のランプのような曲線美「カリタ銅ポット900」だァーーー!!!
満水容量900ml、金属洋食器の生産量日本一位、新潟県燕市より職人技ひかる「タカヒロ」!!!
満水容量750ml、老舗喫茶店御用達!厚みのあるステンレスが重厚さを感じさせる「ユキワ」!!!
満水容量700ml、コスパ最強!小島はうっかり人にあげてしまったためカフェテナンゴから緊急参戦「カリタ細口ポット」だァ!!!
ちなみに元ネタはこんな選手紹介が21ページ続きます。

以前ネルドリップや点滴法で抽出するお店を真似て、ユキワの先端をハンマーで潰してしまったので実際に販売しているものとは若干異なります。結果使いづらくなりましたよトホホ。

<測定方法> 日時:1/27(日)20時50分 室温13°(寒い!) 湿度43%
①カリタ細口ポットの容量8割にあたる560mlを各ポットに注ぐ。スタート時点のポット内の水温は90℃
②蓋をしていない状態で3分後、5分後の水温を測定。それ以上の時間をかけて抽出する機会はあまりないと思われるので省略
③おわり

使う温度計はカリタのクリップ式とタニタのひっかけるタイプ。前者は先端が側面に後者は中心にあたるが計測される温度は同じです。ただし、水位が低いとうまく読み取ってくれません。
本来ならスタートの温度と1~4杯分抽出した後の水温を比べたかったのですが‥‥残念です。


真上から見た様子。蓋の口が狭い銅ポット(1番右)と素材に厚みのあるユキワ(左から2番目)に期待です。
 
<結果>
4位 タカヒロ
 3分後→85℃ 5分後→81℃
3位 カリタ銅ポット
 3分後→85℃ 5分後→82℃
2位 ユキワ
 3分後→87℃ 5分後→84℃
1位 カリタ細口ポット
 3分後→88℃ 5分後→85℃

<感想>
実際にコーヒーを抽出する場合は「水の量が減少していく=保温能力が失われていく」なのでより低い数値が出ると思われます。一人用ポットのユキワやタカヒロでの結果も気になりますね。

一番容量の大きいタカヒロはステンレスに熱を奪われた可能性もあります、ので以下番外編
〇タカヒロの容量8割(720ml)で計測。フタなし。
 3分後→86℃ 5分後→83℃
  思ったより下がりました
〇タカヒロ、560ml、フタあり
 3分後→86℃ 5分後→82℃
  フタなしより1℃高い推移
〇タカヒロ、560ml、フタなし、取っ手を片手で握り続ける(人体が熱をどれだけ吸収するか?)
 3分後→84℃ 5分後→79℃
〇ティファールで1000mlを沸騰させた後の温度推移。フタを開けた状態で放置
 3分後→90℃ 5分後→84℃
※すべてポット表面を常温に戻してからお湯を注ぎ計測しました。

個人的に抽出コントロールのしやすさはタカヒロが一番です。

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