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新宿イセパン奮闘記その①

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『今日はコーヒーの資格のお話』 前回書いた立川伊勢丹の抽出レシピが思いのほかアクセス数多くてびっくりです、ありがとうございます。 僕らが「このコーヒーはこんな味!」と表現するにしても 扱う器具や抽出方法、カップなどによって味の印象は大きく変化します。 催事の味をぜひ自宅でも体感して欲しい、という思いで載せたため反響があり嬉しい次第です。 そしてまたカフェテナンゴでコーヒーを買ってくださればさらに嬉しいです、笑 ちなみに現在開催中(重要!)の新宿伊勢丹「 イセパン 」では試飲以外に喫茶とテイクアウトも出しています。 さて、今日はコーヒーの資格について少しお話ししましょう。 というのも今年の目標に「コーヒーインストラクター1級とるよ」と表明したものの、応募多数で選考に落ちてしまいました。 本来なら来月は講習会と試験を受け、そしてキメ顔で皆さんに合格をご報告する予定だったのですが残念。 そもそもコーヒーは公的な資格がないので、名乗れば誰でも今日からコーヒー屋のマスター、バリスタになれます。 そのためか今日、趣味からビジネス向けのものまで様々な団体で資格試験を受けられます。 個人的には各団体が乱立し我こそは世界最強と名乗るボクシングに近いイメージ。はい分かりづらいですね。 僕がコーヒーの資格試験を受けた理由は 大学生の時、普通自動車免許以外で履歴書に書けるような資格がなかったからです。 そこで調べたところ、どうやら数あるコーヒーの資格で特に有名なものは   コーヒーインストラクター (日本スペシャルティコーヒー協会)   コーヒーマイスター (全日本コーヒー商工組合連合会) の2つらしいことが分かりました。ちょっと名前が似ています。 コーヒー業界の求人募集にもこの資格保持者は、採用優遇の対象としてよく記載されています。その他、お給料が上がったり、昇級試験の受験料を負担してくれる会社もありますね。 だがしかしbut、やはり知識は自らの血肉とするため自腹を切って学ぶべきだと思いませんか?僕の恩師は、図書館で借りた本ばかり読む私をたしなめたものです(借りた本は書き込めませんからね)。 ・ ・ ・ なんて調子のいいこと書きましたが嘘です、当時はバイト代から捻出するのが嫌でそんな屁理屈をこねていました。 結局  取得で...

立川伊勢丹の抽出レシピ

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『針は意外と深く刺さる』 GWはいかがお過ごしでしたか?小島は立川伊勢丹の催事を終えた後、千葉の祖母の家に行きました。 出発2分前に特急へ慌てて乗り込んだり 切り離し運転で途中置いていかれそうになったり 着いたらついたで換気扇からリビングに大量のハチが侵入してきたり ちびっ子に買ったばかりのJOURNAL STANDARDのシャツを染色されたり テーブルの下にいた蜂を素足で踏んづけて針がざっくり刺さったり おちこんだりもしたけれど、私はげんきです(魔女宅風)   さて、前回は確か大粒品種と大容量の抽出について書きました。 そもそも普段抽出なんてあまり気にしないよ、という方もいるかもしれないので 今回は抽出の基本ルールをおさらいしつつ立川の抽出レシピを記載しようと思います。 そんなのもう知ってるぜ!という場合はレシピまでスクロールしてください。  <苦味・酸味と抽出の関係性 ~基本編~>  ざっくりと。   酸味・薄い 苦み・濃い 焙煎度 浅煎り 深煎り 湯温 低い 高い 粒度 粗い 細かい 浸漬時間 短い 長い 粉量 少ない 多い まず同じ豆からコーヒーを抽出するにあたり、上記の要素で大きく味は変化します。 味づくりの要である焙煎に沿って抽出も行うべきなので 浅煎りはスッキリとした酸味を、深煎りは濃い苦味を前面に出した液体が理想 です。 簡潔に言えば 焙煎度合が深くなればなるほど濃度は高くなるように心がけます。 ただし、深煎りのコーヒーを右の列だけ意識して抽出するとトンデモなく濃く そしてエグ味・雑味のある液体が完成するので要注意です。もちろん浅煎りを左列だけで抽出するのもいけませんね。 <成分はどのように移動するか ~発展編~> 表だけでまとめられない部分を箇条書きで簡単に。 ・ 湯温が高いほど引っ張り出せる成分は増加する 。 ・粒度が細かくなればなるほど移動する成分は増加する(表面積が大きくなるため)。 ・浸漬時間が長くなればなるほど移動する成分は増加する。 ・酸味成分は短時間で移動する。故...